ECHOES(エコーズ)という賃貸募集サービス知ってますか?
ECHOES(エコーズ)とは、
大家自らが物件情報を登録して、大手ポータルサイト(スーモ、アッ
トホーム、ホームズ)に掲載できるサービス
です。
今回、エコーズを利用した感想や利用してみて実際のメリット・デメリットについて大家目線で解説します。
この記事はエコーズを利用しようか迷っている人の参考になると思います。
エコーズで賃貸募集の悩み解決
エコーズは、賃貸募集に際して大家の悩みを解消してくれるサービスですが、どのような困りごとが解決できるのでしょうか?
- ポータルサイトに物件情報を掲載してもらえない。
- 物件をリフォームしてもポータルサイトの情報を更新してもらえない
- 物件の反響を知り空室対策をしたいがどの程度反響があるか分からず、忙しい管理会社にも聞きにくい
これらの悩みを大家自らエコーズに物件登録して募集サイトに掲載することで物件情報の更新も自由に出来て、さらに、反響や問い合わせ状況を定期的に確認できるメリットがあります。
エコーズの利用料金
エコーズを介したポータルサイト掲載料は、
月額3,300円(税込)
と良心的なお値段です。
入居が決まった場合、
自主管理物件 33,000円(税込)
管理会社委託物件 0円
のシステム利用料が発生します。
基本的には簡単な料金形態で、とても助かります。
オプションサービスとして、
間取り図作成サービス +550円
物件写真撮影サービス +16,500円
等があります。
クレジットカードも利用出来ます。
物件登録して、掲載開始をすると、登録したメールアドレス宛に領収書が送付されます。
そのため印刷して簡単に経費として精算することが出来ます。
物件登録は難しい!?
とても簡単です。
物件登録には間取り図と写真が必須で、物件に関する資料も手元にあると入力がスムーズに行きます。
そのため、間取り図と写真が無い方はエコーズに依頼する必要があります。
一番は自分で用意することです。
私の場合、
間取り図は、管理会社にメールで貰う
写真は、アイフォン+広角レンズで撮影する
ことで掲載費用を抑えています。
写真の撮影方法は代表の木津さんがユーチューブに投稿している為、とても参考になります。
間取り図と写真、物件資料があれば、入力は30分程で完了すると思います。
しかも、一度、物件を登録してしまえば、物件情報の変更はとても簡単です。
例えば、入居付け促進で一室をアクセントクロスにした場合、物件の写真を直ぐに更新したいですよね。
そんな時、自分で撮影して直ぐに物件情報を変更できます。
エコーズを使うことになった理由
エコーズを使うきっかけとなったのは、まさに大家の悩みである管理会社との温度差がありました。
入居付けに困った物件があり、大幅なリフォームをして、入居付けを促進することにしました。
大家自ら動いてステージングしたり、仲介会社に営業を掛けたりしました。
管理会社には、リフォームやステージングをした写真を送り、物件情報の更新を依頼しました。
しかし、2週間経っても物件情報は更新されず、「忙しいのかな、電話して再度お願いしも良いかな。」ととても悩みました。
意を決して電話すると、「更新するようにリーシング担当に伝えます。」と言われました。
約1ヶ月後、更新されません。
再度、丁寧に電話をしてみると「まだ更新されてませんか。リーシング担当には伝えたんですけど。」と言われました。
それから数日後、写真は無く、コメント欄に「〇年〇月、CFシート、洗面化粧台、アクセントクロス等リフォーム済」との情報が更新されました。
写真はありませんでした。
もう、自分で更新するしかないという思いで、エコーズさんのサービスに辿り着いたのでした。
実際に掲載してみた!
賃貸マンション編
結論は入居は決まりませんでした・・・。
それでも、今後は物件に応じて利用していきたいと感じるサービスでした。
約1~2ヶ月掲載しました。
内見の予約が入ると、エコーズから連絡が来て、○○建託のリーシング担当が〇月〇日〇時に物件を案内すると伝えてくれます。
通常、管理会社は内見前に「〇月〇日〇時に内見予定があります」と伝えてくれません。
その時点でドキドキします。
案内する人は物件の長所を把握して入居を勧めてくれるのか不安になり、リーシング担当に電話してしまいました。
後にエコーズさんからリーシング会社に直接連絡はしないで下さいと釘を刺されました(笑)
内見後は、決まらなかった理由がコメント欄に送られてきてがっかりでした。
結局、営業に行った別のリーシング会社に決めて頂くことが出来て、エコーズも掲載終了となりました。
しかし、これだけ物件情報を簡単に更新出来るとは・・・。
管理会社さん・・・。
戸建編
結論は入居は決まりませんでした・・・。
戸建てを掲載した理由は「エコーズは戸建ての賃貸募集が強い」と聞いていたからです。
客付け後は自主管理予定でした。
アパマンでお世話になっている管理会社に入居付けをお願いし、快く受けて頂きました。
エコーズにも掲載してみようと思いました。
掲載すると、直ぐに問い合わせが何件も入り、そのうちの一人の方が県外の方で、未内見で申し込みたいという希望でした。
ペットの件など質問を何度かやりとりしました。
希望者とやりとりしているうちに、別のリーシング会社から
「エコーズで断られたお客さんから問い合わせあっているが、もう決まりましたか。」
という問い合わせがありました。
エコーズに申し込みが合ったのか尋ねると、
「まだですが申し込みされる予定」
とのことでした。
エコーズは申し込み前なのに問い合わせ者を断ってる?という疑問がありましたが特段、問題にはしませんでした。
大家側からすれば、入居申し込みがあっても保証会社や大家側の審査を通過した訳ではないので、2番手でも確保しておいて欲しいところです。
申し込みがあって審査OKでも契約をしてくれるとは限りませんからね。
ただ、ポータルサイトは申し込みがあった段階で掲載をストップしなければいけないという決まりがあるようです。
結局、数日後に申し込みを頂きました。
しかし、申込者や内容に懸念があり、懸念点を解消しないまま契約は出来ないと考え、申込者に問い合わせしましたが、数日間連絡が途絶えたことを理由に話は流れました。
大家としては、機会損失ですよね。
そして、入居申し込み前に、エコーズで断られた方が別業者を通じて問い合わせしてきた方で無事入居が決まりました。
メリット・デメリット
メリット
ポータルサイトに掲載出来る
最大のメリットです。
何らかの理由でポータルサイトに所有物件が掲載されない場合、商品が棚に並んでいないことと同じです。
そういった場合はエコーズ利用が必須です。
賃貸募集に関する知識が身に付く
賃貸募集の反響に関する仕組みが理解出来て勉強になります。
掲載期間中は、
一覧PV、詳細PV
問い合わせ数 〇件
の数字を定期的に確認することが出来ます。
一覧PVとは
条件検索で絞った物件が一覧で確認出来るページ
のことです。
詳細PV数とは、一覧PVから自身の物件をクリックして物件の詳細ページが見られた回数です。
そのうち、問い合わせがあった件数が問い合わせ数です。
この数字が分かることでポータルサイトでどれだけの回数自分の物件が見られて問い合わせが何件あったのかが分かります。
問い合わせや内見予約を得るためにポータルサイト上で、募集条件や写真をどう見せるかという事が重要だと理解出来ました。
ポータルサイトを自由に操れる
管理会社が掲載している所有物件の募集サイト
を見て、「もっとこうして欲しいな」と思う事は多々あると思います。
しかし、管理会社には言いにくい・・・。
また、従業員一人当たりの管理戸数が多くなればなるほど、目が届きにくくなると思います。
そんな時でも、自分で募集家賃を決めたり、コメントを工夫したり、写真を掲載し直したり自由に出来ます。
正直、こんな簡単なことか・・・。と思います。
デメリット
間取図作成や写真撮影が面倒
面倒に感じる方もいるかもしれません。
正直、管理会社が物件をポータルサイトに掲載してくれているのであれば、一応は商品として棚に並んでいるわけです。
それにも関わらず、間取図を作成・写真撮影したりして、更に月額3,300円を支払って掲載する必要があるのかという疑問も生じます。
入居者からの問い合わせの対応が面倒
入居希望者から物件のことについて質問があった場合にエコーズからダイレクトに大家に質問が来ます。
大家は収益物件として購入しているので、そのエリアや土地について、詳しい訳でもありません。
管理会社が管理していれば、ある程度物件やその土地柄について知っていることが多く、入居希望者から質問があっても、大家に質問が来るわけではなく、管理会社がそのエリアで培ってきた知識で回答します。
しかし、自ら賃貸募集している訳ですから、質問が来たら回答しなければいけません。
少し考えれば分かるような質問やそんなの大家が知る訳ないという質問まで幅広いので、それにいちいち対応するのは面倒に感じました。
他社掲載と重複すると反響がばらける
管理会社がポータルサイトに物件情報を掲載している場合、エコーズを利用して大家自ら掲載すると同じ物件が二つ表示されます。
検索する方がどちらの掲載ページから問い合わせをするか分からない為、結局は管理会社にも反響を聞く必要があります。
そうでないと、掲載物件にトータルどの程度の問い合わせがあったか確認出来ないからです。
自分で相場家賃を見極める必要がある
賃貸仲介会社はエリアの家賃に相場感があり、当然、素人よりも家賃設定に関する知識があります。
大家自ら募集をするということは適正家賃を見極める必要があります。
エリア事情が分からないのであれば結局、管理会社と話しをするか賃貸仲介会社に設定家賃を尋ねる必要があります。
内見者を他社物件に誘導されるリスクがある
賃貸物件は戸建てと違い同じような間取りの物件が同じ地域に幾つも建設されています。
入居者からしたら同じ立地や間取り、設備であれば条件が良い方を選ぶのは必然です。
エコーズでは掲載物件に内見が入った場合、最寄りの○○建託にお客様が送客される仕組みになっています。
営業マン次第では、エコーズ掲載物件の内見が入っても、その掲載物件で決める必要はありません。
条件の良さそうな物件を見つけて問い合わせたら、同じ広さの別物件も案内受けたことはないですか?
それと同じで、○○建託は自ら集客に費用を掛けることなくエコーズを介して集客した客を、営業マンが決めたい自社物件や管理物件、広告費の多い物件に誘導することも可能です。
そうなれば、自身の労力とお金を使い、営業マンの懐が潤うだけの物件掲載になってしまうかもしれません。
エコーズを利用した方が良い場合
所有物件がアパートの場合
自主管理物件
利用価値 中程度
最寄りのリーシング会社に営業し、快く引き受けて頂けても、ポータルサイトに掲載して頂けない可能性もあります。
その際はエコーズの出番です。
管理会社委託物件
利用価値 低い
基本的に管理会社がポータルサイトに掲載すると思います。
管理会社の担当者がやる気がなくても、諦めるのでなく、基本的には上手に付き合った方が良いです。
管理会社の動きが遅いので自分で動くのでは、管理を任せている意味も薄れてしまいます。
管理会社の担当者とうまくいかない時は、担当者をうまく動かせるような能力を磨いた方が良いはずです。
所有物件が戸建ての場合
自主管理物件
利用価値 高い
田舎の物件で、最寄りにリーシング会社が1社しかなく、その1社がポータルサイトに掲載してくれないという場合は、エコーズの利用が必須になってくるのではないかと思います。
賃貸管理委託物件
利用価値 低い
管理物件であれば、ポータルサイトに掲載して頂けると思います。
戸建の場合、ポータルサイトに掲載されれば、希少性から埋もれることはありません。
あとは物件力です。
部屋を奇麗にして相場家賃で募集出来れば、問題なく入居は付きます。
結論
エコーズは、
所有物件をポータルサイトに掲載して頂けない場合
に利用価値は高いです。
ポータルサイトに掲載して頂ける管理会社がいる場合は、
物件を磨く。
人気設備を導入する。
管理会社との関係が良好になる方に努力する
等、管理会社との関係作りに力を注いだ方がベストだと思います。
エコーズが開始された当初、物件掲載料は無料だったような気がします。
無料だったら、管理会社が物件掲載していても、気に入らなければ重複して掲載しようと思います。
しかし、月額3,300円の経費を支払うとなると、わざわざ重複して掲載する必要があるのかなとも考えてしまいます。
無料であれば、重複してでもぜひ使いたいのですが・・・。
また、重複するのであれば、月額3,300円を支払い○○建託にお客様を送客しているだけになっているのでないかという懸念も大きいです。
しかし、エコーズは大家の事を考えてくれるとても良いサービスです。
ぜひ、拡大して、
これからの賃貸経営にエコーズ利用は必須
といったサービスになって欲しいです。
エコーズ、皆さんも一度は利用してみては如何でしょうか。
以上
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